> あー!アイキドウ・・
あー!アイキドウ・・
近頃、体のあちこちが痛むのを無視できなくなってきて何か手を打たねばと考えていた矢先、テレビを見てピーンときたことがあります。私の「運動不足を何とかせなあかん!」という思いと『竜馬伝』で主人公が「土佐藩をなんとかせなばいけん!」という気持ちがその瞬間一致したのね。竜馬が剣道の練習をしている場面に自分の姿をだぶらせるとしっくりしてカッコよく、ことに袴をつけて素足でツーツーと歩いていくところなんかがリアルに想像されました。それでこういう姿の運動が私向きだと結論したのですが、剣を(竹刀でも)持つのは危ないから同じような稽古着を着用する合気道がいいかも?となりました。
さっそくネットで検索すると合気道には流派がいくつかあり、それらを一つずつ無料体験することにしました。手始めに割と王道と思われるものから始めました。遠方にある道場に行くだけで疲れてしまったことと昼食をとり損ねたことで体がヘロヘロになってしまって、そこでの練習の間ずーっと畳のような床にへばっていました。でもそれが幸いしました、と云うのは強面の男性?ばかりでドタンバタンひっくり返っている中に私のようなヤマトナデシコが入るなんてとんでもないことね。指導者から「不向きではないか」との指摘があり、異議なしということでこちらは断念しました。
次はもっともっと軽めで近場がいいだろうと選んで行きました。道に迷ってしまい大幅な遅刻で飛び込むと部屋が暗く人のいる気配がありません。カビ臭いムッとする臭いが立ち込めており、なんか危なげな感じがするので帰ろうとすると奥から中年女性が出てきて受付けをしてくれました。間もなく生徒さんの女性が一人やってきて、先生と3人で練習が始まりました。合気道というより太極拳やヨガに近く、動作もゆっくりで、真似してやっているとあくびが出ますが他の2人は目を閉じてユラユラ金魚運動をしています。これは竜馬の精神とは異なると判断して入学を辞退しました。また無料だと思ったのに体験料はしっかりとられました。
「こんなんではいかん!」と腹を決め、ほどほどのところを選びました。早く着きすぎたので一人で道場の真ん中に足を崩して座っていると次々に生徒さん(半数が男子大学生であとは壮年男性)が入り口で挨拶して小部屋に消えてゆきます。ずいぶん丁寧な人たちだと感心して私も挨拶を返していたら、先生が入ってこられて私の隣に座りました。生徒さんはゾロゾロと道場の隅っこに向かい合うように整列していきます。てっきり私を紹介してくださるのだとすましているとなんか雰囲気が変です。端っ子のおじさんが隣の畳を指すので何?としばらく考えていたら、やっとそこが私の居場所だと気付きました。先生に「あそこですか?」と訊ねるとコックリするではありませんか。「それなら最初にきちんと説明しなければダメでしょう!」と言いたいところをぐっとこらえて末席に移動しました。稽古は2人ひと組になり受身の練習です。初めてなので先生が私の相手をしてくださいました。先生の進む方向を阻止するとごろっとひっくり返されます。体中ぶつけたり、でんぐり返しのできそこないをやったりして足がつったので「私の年齢と体験を考慮してやってください!」と大きな声を出したら先生は動かなくなりました。怒ったのか、あきれたのか判別できないのでそのまま練習を続けました。帰りに先生に「私はここでやってゆけそうですか?」と問うと「たぶん、大丈夫でしょう・・」とのこと。、『氣』が見える私は先生の『氣』の状態が弱気になっていると説明したら先生の口がOの字になってしまい、ここもやっぱり入学できないことを知りました。
さて次に下町の庶民的なところを選びました。生徒さんのほとんどが子供たちです。大人のクラスは人数が少なくてアットフォームな雰囲気です。今までの失敗を肝に銘じて教えられた通りにやったつもりですが、先生がしばらくすると訊ねられました。「今まで運動というものをやったことがないのですか?」「はい、本気で走ると足がもつれて転ぶので、運動は体質に合わないみたいです。」と素直なとこを見せたら、全員がひいた様になりました。でもここが合いそうなので授業料を払い込み、名前入りの稽古着を買いました。ところが丸顔の私を太っていると勘違いしたらしくてバカに大きい稽古着が届いてしまい、着ると重いカミシモをつけた案山子のようにしか動けません。「何回か洗うと体になじんできますよ。」と言われてもそれまでどうするのよ!
という次第で合気道を始めたのですが、1回やると1週間筋肉痛が持続するので、『体の痛みをとるために運動しよう』という本来の目的に反するのでは?との悩みが起きてしまいました。
2010年02月21日